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zoom RSS 【日経新聞読み方講座】 日本国内の景気指標を知ろう

<<   作成日時 : 2012/08/29 08:00   >>

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日経新聞読み方講座第二弾。今回は、景気指標部分から「日本国内の指標」について解説していきたいと思います。日本経済新聞朝刊では、毎週月曜日(祝日の場合には翌日火曜日)の16面あたりに【景気指標】が掲載されています。【景気指標】の左部分には『国内』と記載のある部分があります。ここには、日本の重要な景気指標・経済指標が掲載されています。この部分を見ることで、現状日本の経済状況はどうなのか、過去と比べてよいのか悪いのか、どんな産業が調子が良いのかなどを把握することができます。初級編ですので、細かい部分は省いて、主な掲載内容とその指標の意味について解説します。

■日本国内の景気指標解説

景気指標「国内」部分を見ると、数多くの指標が掲載されています。ここではその中でも、是非皆様
に見ていただきたい主な指標<その1>について解説します。

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<【景気指標】国内景気指標に記載されている主な指標>

●国内総生産
 景気指標の一番左上に、「国内総生産」が掲載されています。国内総生産とは、「ある地域で、ある一定期間に生み出された付加価値の総額」を示します。簡単に言えば、通常1年間で、最終的に国内で産み出されたものを合計したものを意味します。
 国内総生産はGDPともいわれ、各国の経済の規模を比較する際にも用いられます。わが国の場合、世界第三位の規模を誇っています。
 2012年8月6日(月)16面を見てみると、名目と実質という2つの種類のGDPが記載されています。名目と実質の違いは、物価を反映しているかどうかです。物価を考慮して算出されたのが実質GDPになります。例えば、新聞を見ると、2011年度の名目GDPは469.9兆円、実質GDPは511.1兆円となっています。実質GDPの方が大きくなっています。これは、2005年基準において8〜9%のデフレが生じているためと想定されます。また、469.9(▲2.0)というように、(  )で記載の部分があります。これは、前年度に比べて何%増減したか(例だと2.0%下落)を表しています。この増減率は、経済成長率と呼ばれています。
 その他、2011年度以降のGDP部分を見てみると、※印の記載があります。※印は、速報値を示しています。その後、確定値が公表され次第、数値は変わることになりますが、株価などには速報値が影響を受けることになります。

<2011年度のGDP(出所)内閣府>
名目469.9(▲2.0)  実質511.1(▲0.0)
<2012年1〜3月>
名目475.1( 4.9)  実質518.0( 4.7)

<ポイント>
名目>実質・・・インフレが生じていることが分かる
実質>名目・・・デフレが生じていることが分かる

●消費支出2人以上世帯前年比
 GDPの動きと似たような動きに、「消費支出2人以上世帯前年比」があります。これは、景気指標の第三段目の部分に掲載されています。GDPの増加率(経済成長率)は、景気が良いほど高くなる傾向にありますが、消費支出2人以上世帯前年比も景気動向に左右される側面が強いため、同じような動きになると想定されます。
 また、GDPを支出面から捉えると、わが国のGDPの6割前後を消費が占めているところからも、消費支出の動きはGDPと相関性が高いといえます。実際に並べてみてみると、例えば2010年度の消費支出は対前年比で0.3%増に対し、2010年度の名目GDPは1.1%増。2011年度の消費支出は対前年比で2.2%減に対し、2011年度の名目GDPは2.0%減。かなり似たような動きとなっていますよね。直近の数値ですと、消費支出は2012年4月+2.6%、5月+4.0%、6月+1.6%。前年と比べると底堅い動きとなっています。これは、GDP統計にも反映されることになるでしょう。つまり、前年よりも経済規模は大きくなっており、今年は悪くない年であると判断することができるわけです。

<消費支出2人以上世帯前年比(出所)総務省>
2010年度   0.3 (2010年度の名目GDPは+1.1%)
2011年度  ▲2.2 (2011年度の名目GDPは▲2.0%)
2012年1月 ▲2.3
2012年2月  2.3
2012年3月  3.4
2012年4月  2.6
2012年5月  4.0
2012年6月  1.6

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今回は、景気指標部分の「国内総生産」及び「消費支出2人以上世帯前年比」を見てきました。わが
国のGDPの規模は、名目で470兆円前後、実質で510兆円前後です。これだけの規模をもつ国は世界
でも数えるほどしかありません。ただ、残念なことに、GDPは伸び悩んでいるのが現状であり、経済
成長率は芳しくありません。
また、GDPと似たような動きとなるものとして、消費支出を挙げました。この動向を見れば、家計
の財布のひもがゆるくなっているのがどうかの判断ができます。また、国全体としての経済がどのよう
な方向に動きそうかも流れは掴むことができるといえます。まずはこの2つの指標を新聞で見てみまし
ょう。

今後もシリーズものとして、日本経済新聞の読み方講座を展開していきます。




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